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コンフィグラについて25/11/09 7:33< 1 min read

AIは一過性のブームなのか?

 

AIは一過性のブームなのか?

2022年にChatGPTが登場して以来、人工知能(AI)をめぐる熱狂は、1990年代末から2000年代初頭にかけてのインターネットブームを思い起こさせます。

 

あの頃のインターネットブーム

当時、あらゆる企業が「未来に取り残されないように」とホームページを持つ必要に迫られました。大企業から地元の商店、美容室まで、こぞって新しく登場したWeb制作会社に高額な費用を支払い、オンラインの世界へと踏み出しました。

立ち上げたばかりのホームページは確かに綺麗で見栄えのいいものだったかもしれませんが、ビジネス上の実利はごくわずか。結局、集客の主力は郵便広告や新聞広告のままでした。

オンライン予約システムを導入しても、顧客の大半は昔ながらの電話予約を好みました。やがてホームページの多くは放置され、Web制作会社も次々と姿を消していきました。

 

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では、あれは単なるブームだったのでしょうか?もちろんそうではありません。あれから20数年が経ち、状況は大きく変わりました。いまやWebやSNSなど、オンラインでの発信は、大企業・中小企業を問わず欠かせないものになっています。テクノロジーが成熟し、人々が新しい仕組みに慣れるには、時間がかかっただけのことです。

 

そして今のAIブーム

90年代に「ホームページが必要」だったように、今は「AIを搭載したソフトウェア」が求められています。ソフトウェア企業はこぞって、どのようにLLM(大規模言語モデル)を自社アプリに取り入れるか模索中です。データを質問できるテキストボックスや、自動要約、画像生成など、AIを活用した機能が続々とソフトウェアに追加されています。中には役立つものもありますが、実際にはそうでないものも多く、やがて忘れられるものも少なくありません。

では、AIもただのブームなのでしょうか?もちろん違います。この技術は、2000年代初期のIT技術よりもはるかに早く定着していくでしょう。そもそも、いま私たちの身の回りには「AI」と意識されないAI技術が溢れています。たとえば、音声認識、画像認識、スマート検索などがそうです。これらは、10~20年前には最先端の人工知能技術だったのです。

 

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コンフィグラがAIの導入を慎重に進めている理由はAIの精度

では、なぜコンフィグラのソフトウェアには、まだ「AIテキストボックス」が搭載されていないのでしょうか?それは、私たちはAIを導入する前に、本当にそれが価値を生むものかどうかを確認しているからです。

コンフィグラのソフトウェアは「精度」が売りです。設計や見積りを行う際、ユーザーは、正確な部品表、正しい計算結果が得られるという確信のもと、コンフィグラのソフトウェアを使っています。

一方、現在の大規模言語モデルには「精度の欠如」という課題があります。これは「AIの幻覚(AIハルシネーション)」と呼ばれ、AIが自信たっぷりに誤った情報を提示してしまう現象のことです。

だからといって、コンフィグラがAIを使わないというわけではありません。

私たちは、AIの活用を前提にした新しい技術基盤を一から設計しています。つまり、コンフィグラのソフトウェア環境で、AIを導入する際に「安全に使える領域」と「慎重に扱うべき領域」をしっかりと見極めたうえで、プラットフォームを構築しているということです。

 

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コンフィグラが考えるAIの活用領域

AIを有効に活かせる分野として、コンフィグラでは次のような機能を想定しています。

  1. スマート検索:プロジェクトのスタイルや画像、テキストなどの文脈情報を活用し、探している製品をより正確に見つける。
  2. アクセラレーター(作業の加速):ユーザーの作業パターンを学び、個別に最適化されたショートカットを提案。
  3. 提案機能と再利用機能:過去のプロジェクトを学習し、新しい設計時に再利用候補として提示。チーム全体のナレッジを活かして業務を効率化。

これらに共通しているのは、ユーザーが常に主導権を持っているという点です。
優れたAIツールはアシスタントして最適な選択肢を素早く提示してくれますが、判断を下すのはあくまでユーザーです。

 

まとめ

今日のAIモデルの最大の強みは、アイデアを提示し、検索を支援し、選択肢を広げることです。

一方、AIはまだ完璧なソリューションを提供できるレベルではなく、正確な計算や厳密な検証に使うには信頼性に欠けます。

私たちのビジョンは「AIは提案や探索で力を発揮し、計算や製品ルール、重要な判断はコンフィグラの信頼性の高いソフトウェアを使いユーザーが担う」というものです。

つまり、コンフィグラが提供する次世代プラットフォームは、ユーザーが信頼する「精度」を決して損なうことなく、AIの強みを最大限に活かしたものになります。

 

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コンフィグラについて
1990年に設立されたコンフィグラは、オフィス家具、マテリアルハンドリング、キッチン&バス業界向けに、空間レイアウト用のコンフィグレーション機能つきソフトウェアソリューションを開発・販売しています。 本社は、スウェーデンのリンショーピンにあり、東京、米国ミシガン州、オハイオ州、マレーシアのクアラルンプール、ドイツのベルリンにオフィスがあります。 1990年設立、世界各地に275人の従業員を擁し、年間売上高は3000万米ドル以上です。

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