倉庫レイアウト設計を次の段階へ
~ CET でクロスベルトソーターのような複雑な搬送システムをより正確かつ柔軟に表現
優れた設計ツールの進化は、現場の課題を深く理解し、「もっと良いやり方があるはずだ」と問い続けるところから始まります。CET の初期開発から携わってきた Magnus Carlgren(マグナス・カールグレン)も、そうした視点を持つメンバーの一人です。
現在、Principal Sales Architect(プリンシパル・セールス・アーキテクト)を務める Magnusは、CET 上でクロスベルトソーターのような複雑な搬送システムを、より正確に表現し、より効率よく設計できるようにする取り組みを進めてきました。
きっかけは、一見するとシンプルな依頼でした。「きれいな絵を作ってほしい」というCEOからのリクエストです。しかし、このプロジェクトの背景で進んでいったものは、単なるビジュアル制作ではありませんでした。それは、マテリアルハンドリング業界でも特に複雑な搬送システムの一つであるクロスベルトソーターを、CET 上でより正確かつ柔軟にレイアウト設計できるようにするための技術的な進化でした。

CETで設計された、高度なクロスベルトコンベヤソーターの3Dモデル
複雑なクロスベルトソーター設計を、よりスマートに
クロスベルトソーターの設計が難しいのは、単なるコンベヤではなく、全体がループとして成立する必要があるためです。距離、角度、高低差、上昇、下降、カーブなど、あらゆる要素が相互に整合し、最終的に正確に閉じたレイアウトにならなければなりません。
従来、このような設計は 2D CAD 上で検討し、計算や調整を繰り返しながら完成させることが一般的でした。複雑なシステムになるほど、設計者には高い経験値と多くの手作業が求められます。Magnusが着目したのは、その点でした。
「人が繰り返し行っていた複雑な計算や再調整を、ソフトウェア側でより効率的に支援できないか」
この発想から、CET における仕分けシステム設計ロジックの見直しが進みました。
CET にもたらされた技術的な進化
この取り組みによって、CET ではクロスベルトソーターのような複雑な搬送レイアウトに対し、より高度な設計支援が可能になっています。たとえば、次のような処理です。
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複雑な高低差の自動計算
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カーブ形状の動的な再構築
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構造の高精度なミラーリング
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レイアウト全体のスムーズな再構成
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参照動画などをもとにした短時間での3Dモデル化
これにより、従来は時間をかけて調整していた複雑な搬送システムも、より短時間で、より柔軟に、3D上で設計・検証しやすくなります。実際に、多層メザニンを含むクロスベルトソーター構成も、短時間で3Dモデルとして再現されています。これは単なるビジュアル表現ではなく、CET が複雑な搬送設備の設計検討を支えるプラットフォームとして進化していることを示しています。

高低差のある搬送ラインと、相互につながるコンベヤ経路を示した多層コンベヤレイアウト

システムレイアウト内のコンベヤ経路と構造要素をより詳細に示した図
メーカーやインテグレーターに広がる価値
この技術的な進化は、今後の CET において、メーカー向けの Essentials(エッセンシャルズ)レベルのツールにもつながっていきます。特に、すべての構成要素を自社で製造するわけではないインテグレーターにとっては、異なる機器や構造を組み合わせながら、全体として整合したレイアウトを効率よく設計できることが重要です。
CET の設計支援機能が進化することで、複雑なマテリアルハンドリングシステムに対しても、設計初期段階での検討スピード向上、レイアウト変更への柔軟な対応、3Dによるわかりやすい提案・検証、設計品質の安定化といったメリットが期待できます。
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